フランスでの買付けのとき、3日間はパリ在住のメグさんという女性に
アテンドをお願いしています。
つまり、通訳兼買付けのお手伝いなど、もろもろをサポートしてくれる方です。
メグさんはまだ30歳ですが、パリに住んでもう10年になるとか。
ファッション関係のお店に詳しいので、出張時の強~い味方です。
そのメグさんにちょっと用事があって先日メールを出したのですが、
返信文に
「アパートを出ようと思う。」、と書かれているのを見て、
今年2月に行ったときのトンデモナイ状況を思い出しました。
画像は、前回宿泊したホテルのベランダから撮ったもの。
パリ中心街の建物は、条例により厳しく規制されていて、高いビルは建てられません。
ほとんどが5~6階建てです。しかも古い!
1階がブティックやカフェなどのお店になっており、
2階以上がアパート(仏語でアパルトマン)
になっています。
右の建物も2階以上がオフィスのように見えますが、アパルトマンです。
確信を持って言うのはなぜかって?
私、ベランダのこの椅子に座って、ときどき正面のお部屋を覗いていましたから。(笑)
画像にも見えますが、屋根裏部屋のある建物も多く、天井が斜めになったこの部屋は、
アパートでもホテルでも部屋代はお安いようですよ。
でも、エレベーターの有無を確認してから借りないと、とんでもないことになりますが。。。
今年の買付けの2日目、用事があって
メグさんのアパルトマンへ立ち寄ることになりました。
マダム・バベットのアパルトマンには何回かお邪魔したことがあり、
築230年という、古~い建物の住まいに感動したものですが、
メグさんのアパルトマンも100年くらいは経っていそうな、ステキな建物です。
漆喰壁も木のドアもきれいに塗り直されていますが、窓の下には古い手洗い場?の痕跡が。
古い建物は床がタイルなんですよね。
急な階段をエッチラオッチラと登り、5階のメグさんのお部屋へ向います。
途中で発見! コレ、何だかわかりますか?
「スイッチでしょ!?」
そうです。廊下の照明のスイッチです。
が、普通のスイッチではありません。
薄暗い電気がポッと点いたと思ったら、
20秒でプツンと消えてしまうスイッチです。
なので、1フロア上がるごとにこのスイッチを押さないと、暗闇の中を手探りで
階段を上がるはめになります。
上の画像のホテルの廊下もこのスイッチでしたので、最初はエレベーターを待つ間や
部屋の出入りにまごついては、しょっちゅう暗闇に取り残されたものです。
ゼーゼー言いながら、ようやく5階のメグさんの部屋に到着!
どれどれ、どんなお部屋かしら と、期待に胸を弾ませながら、
ドアの隙間からそっと中を覗いて見ると、
エ"~~~ッ!!!
と思わず驚きの声が。。。
この続きはまた後日。