フランス買付け記2013 アルルの町とホテル

しえる 

2013年09月20日 02:03

9/3(火)買付け5日目は、ビース屋さんがお休みだったことに気落ちしながらも
15:15のTGVで南へと下るのでした。乗ること4時間ちょっと。アルルの町に到着。

フランスもここまで来ると、景色も空気も一変します。
ちょっと町を離れると、葡萄畑やラベンダー畑が一面に広がり、空を仰げば
まばゆいばかりに輝く太陽と、どこまでも広がる青い空。

ゴッホやセザンヌ、ピカソなど多くの芸術家達が愛したプロヴァンスは、
豊かな自然と素朴な風土に恵まれた、魅力的なところです。


ローマ帝国時代は首府として栄えたアルルには、今でも当時の面影を残す遺跡が
たくさんあります。

駅前には何もなく、タクシーすらいませんので、歩いてホテルに向かうことにしました。
かつては城壁に囲まれていたこの町も、今ではこのカヴァルリ門に名残を残すのみです。


門を入ったところに広がる旧市街地。ゴッホがゴーギャンと共同生活を送った
黄色い家はこの近くにあります。


フランス最大と言われる円形競技場。その巨大さに目を奪われます。
建造は何と1世紀ごろ!2000年も前の建物がこうして町中にあるなんてすごいな~

と感心しながら、横を回り込んでひたすらホテルを目指します。坂がきつい!
今でもときどき闘牛が開かれるようで、ポスターが出ていましたよ。


ヨロイ屋さんですか?さすが世界遺産の町ですねぇ。
この道は何回も通っているのですが、いつもは2月に来るのでこの時間は既に真っ暗。
お店も閉まっていたので、何を見てもモノ珍しい。


30分かけてようやくホテルに到着。
まだバカンス客が多い時期なのに、私のために一番いい部屋を取っておいてくれました。
以前はカーテンもベッドカバーもラベンダーカラーだったのに、模様替えしたようです。


あら、食堂も全面的に大改装してる!
以前はクラシックなプロヴァンススタイルでしたが、白一色のモダンスタイルに。。。。


どうやらギャラリーとしても使っているようで、今は何とか言うカメラマンの写真展を
開催中のようです。これも集客の一環でしょうか?


部屋数12室のプチホテル、日本びいきのマダムがいて、とっても居心地がいいのです。
昨年2月に来た時、マダムが

「今度日本に行くのよ。あなたの住んでいるところはどの辺なの?」
と、観光案内の日本地図を差しだしたのですが、何だか日本の形が変なのです。

「浜松という所ですよ。」と言いながら指で差そうとしたら、
浜名湖が無い!地図に描かれていない!

デフォルメとは思えないような、メチャクチャな日本地図にビックリしました。
江戸時代の地図か?これは!

と、思いながらも「この地図は変です!」とは言えないので、その場はお茶を濁しましたが、
それにしてもフランスで出しているガイドブックの日本地図は、いったいどうなってるの!
ヨーロッパから見た日本なんてあの程度の認識なのかな~と、ちょっと寂しくなる出来事でした。

日本観光をしたマダムは、京都や東京に行ったと言っていましたが、あの地図が
おかしかったことに気が付いたかしら?気が付かなかっただろうな~。

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