シエルの奮闘記

昨年、フランスの蚤の市で、アンティークドールを買ってきた、
と言う話を『フランス買い付け記19』の中でしましたが、




お客様のご依頼品だったので、11月の「フランスのいいもの展」にも
出さず、お正月の「骨董まつり」に持って行きました。

ところがですね、そのお客様が見えなかったのです。
よくよく考えたら、私もご連絡先やお名前を聞いておかなかった、
ということに気が付き、トホホな状態に。。。

店に出しても衝動買いするような値段ではないし、落として顔が
割れても困るし・・・と、再び段ボールの中にしまっておきました。

いつまでもしまっておくわけにもいかず、さてどうしようかな、
と思っていたところ、伊東市のお客様からお電話が。

「イギリス展に行けなくてごめんなさい。DMに載っているボトルを送ってくれますか？」
というお電話だったのですが、こんなことも。
「以前お店で見たアンティークの人形が気になるんだけど・・・。」

インターネットをおやりにならない方なので、さっそく写真を撮って昨日郵送しました。

服を脱がせたところやダメージの部分など、たくさん撮りましたが、
一部をこちらでもお見せしましょう。



ビスク・ドールと言うのは、磁器製の人形のことで、ほとんどは
顔と手足が磁器で、胴体はおがくずをにかわで固めたコンポジションで作られています。

綿ローンの白いドレスの上から、裾にレースが付いた白いエプロををしています。

ドイツ製、1910～1920年頃のアンティーク・ドールです。



なかなかの美人さんでしょ？
顔にはまったくダメージがありません。
白いレースのボンネットも可愛いですね。



残念なことに、右手の中指と薬指が半分くらい欠損しています。



頭部の後ろにはGermanyという国名と、
Simon&Halbig （シモン＆ハルビック）という刻印入り。

アンティークドールというとフランスのジュモーやブリュが有名ですが
フランス製は数が少ない上にとても高いのです。

シモン＆ハルビックは、ドイツの人形メーカーでも3本の指に入る
有名な会社のようです。



ボディには多少のキズや凹みなどがありますが、100年前の人形
ですからやむを得ません。

肩・肘・足の付け根・膝などは、「球体関節」と言って当時高価だった
ゴムで繋がれていますので、動かすことができます。

膝が曲がるので、イスに座らせることはできますが、
一人で立たせることはできません。

伊東のお客様のお返事待ちですが、アンティーク・ドールに
ご興味のある方はどうぞ見にいらして下さい。

■サイズ：　身長59cm（座高37cm）
■価　格：　税込￥158,000

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アンティーク＆フレンチ雑貨
　　　　シエル・ブルー・ドゥ・プロヴァンス
静岡県浜松市中区富塚町2149-7
open：　10:30～18:30　水・木定休
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