シエルの奮闘記

草木も眠る丑三つどき（この字で合ってます？）、台風はどの辺にいるのかしら、
とカーテンを開けて外を覗くと、雨はピタリと止んでいました。

これは、嵐の前の静けさというものでしょうか。
静岡県西部地方は、これから明け方にかけて風雨がひどくなるそうですから
朝早くお仕事に行く方は気を付けて下さいね。

ブログを開けてmy管理画面を見たら、昨日のプレヴューがいつもの1.5倍に！

「ラウンドアバウト」で検索する方が多いのか、それとも「フランス買付け記」の評判を
聞きつけて一気にファンが増えたのか、単なる手違いなのか定かではありませんが、
台風が来るから簡単に終わろうと思っていた今日のブログも、期待を裏切らないよう
いつも通りのボリュームでいきます。



車を駐車場に入れ、ルマンの駅前に立ったのは12時半。
駅の真ん前には松の木が。まるで盆栽のようです。

お昼時だと言うのに閑散としているな～と思ったら、町の中心は駅前ではなく
少し離れた所にある、というので、トラム（路面電車）で移動することにしました。



トラムはパリの郊外でも走っていますが、ルマンのトラムの方がオレンジで可愛い

この日の気温は28度くらい。半袖Tシャツ1枚でも「暑～い！」と言っている私の目の前を、
50代とおぼしき金髪のマダムが、黒い革ジャケットにスエードのハーフブーツ、首には
フンワリストールを巻いてトラムに乗り込んでいきました。

さすがフランスですね。いち早く秋のファッションです。でも、暑くないんでしょうか？
その後パリでも、ジャケットスタイルの女性や冬っぽいセーターを着ている若者などを
たくさん見ましたよ。

特に流行の格好をしている訳ではないのですが、その時の気温ではなく気分で服を選ぶ、
というフランス流のファッションスタイルには、軽い驚きを感じました。
日本人は衣替えの習慣があるせいか、みんな着ている服の季節感って同じですよね。



乗車前にカード式の切符を買って、このオレンジの機械にピッと入れて乗ります。
最前部に乗りました。ワイドビューで見晴らしがいいし、運転席もカッコイイ。



内部を盗撮。3両編成だったでしょうか。
間仕切りが無いので、ド～ンと後ろまで見通せます。



中心街と言ってもちょっと閑散。商店街のビルもほとんど3階建てで、
パリのように歴史的建造物は見当たりません。店の外観の色もシックです。



あ、ここの通りは歩行者天国になっていて賑やかでした。
パリよりも安いと言うので、薬局を2軒ハシゴして、去年好評だったシニアグラスを
10個ほど買いました。円安でも、去年と同じ価格で販売できそうです。



2時になりお腹もすいてきたので、ここでランチすることに。
オッ、日本料理「FUJI」だって！と言って入ったのがこちらのレストラン。

念のためにいいますと、このグラスの中身は水ですから。
こちらでは、ワイングラスに入って出てくるからややこしい。ボトルもワインボトルだし



メニュー、見ます？ちなみに、フランスではこれをメニューとは言いません
「カルト」って言うんですよ。で、書いてある料理の献立を「ア・ラ・カルト」と呼びます。

ついでのことながら、menuは「ムニュ」と発音して、定食のことを差すんですって。
しえるのフランス語講座でした。

話がそれましたが、左頁にブロシェット（焼き鳥、ではなく串焼き）、右上にＭＡＫＩ、
右下にＳＡＳＨＩＭＩとあり、巻き寿司も太巻きも12.5€（￥1,800）。高いですよね。
それに中身はサーモン、アボカド、ツナ、他は訳のわからない具だし



同じ12.5ユーロで、和食と中華のバイキングもあると言うので、そちらにしました。
焼きそば、焼き鳥、チーズの肉巻き、チャーハン、巻き寿司、中華点心などなど。

味噌汁付き、というのでイソイソとよそってきたら、フリーズドライのネギとマッシュルーム
が入った、永〇園のお吸い物そっくりさんでした



デザートも欲張って。食べ過ぎですよね（笑）でも、これで元はとれました。

日本で16:22のTGVを予約しておきましたので、恵理子さんの車はルマンに置き、
2人でパリに向かいました。パリの話はまた次回。