プロヴァンスの蚤の市

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プロヴァンスの蚤の市

9時に蚤の市会場に到着。
公園沿いの広い歩道の両側に、テントやブルーシートがズラッと並んでいます。
ま、日本で言うフリーマーケットみたいなものですね。
150軒ほど出ていますが、ほとんどがプロの方です。

本だけの店、アクセサリーだけの店、洋服や布物の店、陶器からキッチン雑貨まで何でもありの店、とさまざまで、見ているだけでも楽しめます。
中国の古いものもけっこう出ていますし、日本の陶器などもたまに見かけたりします。

プロヴァンスの蚤の市

私達もこのマダムのように、1点1点広げて、汚れや傷みはないか確認しながら、
状態の良いものだけを買っていきます。
いつ頃のものか年代を聞き、値切ることも忘れずにニコニコ

割れ物を買うことが多いので、プチプチを持って行き、その場で簡単に包み
どんどんキャリーバッグへ入れて行きます。
今回は綿のキャミソールドレスDIGOINの陶器セットをたくさん買いました。
ずっと探していた小さな鍵や錠前セットもゲットできたし、まずまずの戦果と言えるでしょう。
先日ライブでご紹介したトランクや、カルトナージュの裁縫箱もここで見つけたものです。

プロヴァンスの蚤の市

買付けが終った1時半頃、見あげた空のきれいだったことびっくり

まさに、シエル・ブルー・ドゥ・プロヴァンス(=プロヴァンスの青い空)です。
吸い込まれそうなくらい、高く、澄み渡った空に、しばし我を忘れてボ~ッ。。。
あ、この木はプラタナスです。日本のとはビミョーに違いますね。

プロヴァンスの蚤の市

戦利品をホテルに持ち帰り、ロビーの片隅で包み直そうと思っていたら、
マダムがコーヒーを出してくれて、食堂を使いなさいよ、と嬉しいお言葉をいただきました。

作業をしていたらマダムが、
「うちのおばあちゃんの使っていた古いものがあるんだけど、見る?」
と言って、出してくれたのがこちら。

プロヴァンスの蚤の市

「キャア~~~ハートと、悲鳴を上げたほど素敵なアンティークばかり。
50代後半と思しきマダムのおばあちゃんが使っていたというと、80年くらい前のものかしら?

値段はあなたがつけていいわよ、とは言われたものの、あまり安くては申し訳ないので、
店で売りたい価格からの逆算で買わせていただきました。

マドレーヌの焼き型、今はどこの蚤の市でも手に入りにくくなっています。
銀製のフォークとスプーン、パリの蚤の市ではとっても高い値段で売っています。
古い形のワイングラス、柄入りで素敵です。
他には氷を入れる横穴?付きのカラフェ、真鍮のろうそく立て、箱入りナイフ&フォークなど。

「今度来た時には、他のブロカント(蚤の市)に連れて行ってあげるわよ。」と、マダム。
来ますとも、来ますとも。絶対また来ますから。

こんなにお世話になったのに、これからTGVに乗るためアヴィニョンの街に行く、と言ったら、
「ちょうど主人が車でアヴィニョンに行くから、一緒に乗って行けばいいわ。」と・・・。
メグさんと2人、キャスター付きバッグとリュック、+自分のバッグと大荷物だったので
本当に嬉しく思いました。

今まで随分たくさんのホテルに泊まりましたが、こんな家庭的で温かなホテルは初めてです。
★の数は2つだけど、おもてなしの心は★★★★★です。
星の数では心まで測れないものですよね。

これからプロヴァンス地方に来るときは、絶対このホテルに泊まろう、と心に誓いました。
お客様に喜んでいただく、という、接客業の基本を学んだ旅でした。



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この記事へのコメント
素敵なマダムですね

相変わらずしえるさんの写真が素敵で

ため息の毎日です
Posted by miki*miki* at 2010年02月23日 17:58
☆ miki*さま

本当に親切なマダムでした。
今回の出張の一番の思い出です。

写真は・・・腕が今ひとつなので、きれいに撮れていませんが、
すてきな風景や珍しい食べ物でごまかしています。(笑)
miki*さんのようにきれいな写真が撮れるよう、デジ一、練習しなくっちゃ!
Posted by しえるしえる at 2010年02月23日 19:32
 
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    コメント(2)