プロヴァンスのお酒「PASTIS」

カテゴリー │フランス出張

今日の夕方来店なさったお若いカップル、初めて入ったとおっしゃっていましたが、
アンティークがお好きなようで、別々にいくつかのアンティークを買って下さいました。

その中に、PASTISと書かれたガラスボトルやグラスが入っていたので、
「PASTIS(パスティス)をご存知ですか?」
とお聞きすると、
「行きつけのバーで飲んだことがあるんですよ。」
とおっしゃったので、嬉しくなってついパスティスにまつわる話をくだくだとしてしまいました。

プロヴァンスのお酒「PASTIS」

その方が買われたのは、左のPASTIS 51 と書かれた方。

このボトルは、お酒や清涼飲料のメーカーがノベルティとしてカフェやレストランに
出しているもので、似たような物は今でもパリのレストランで水差しとして出てきます。
右の「カザニス」というのは、パスティスのブランド名の一つとして有名です。
こちらはネットショップで販売しています。→家

PASTISというのはお酒の一種で、南フランスを中心に食前酒としてよく飲まれています。
アルコール度数40~45度と強く、甘口ですが強烈なアニス(香辛料)風味がするのが特徴です。

アブサンの代用品として作られたお酒ですので、水やお湯で割って飲むことが多いのですが、
シロップを入れてチビチビ飲むこともあるらしいですよ。
私もプロバンス地方に行った時、話しのネタに、と思って飲んでみました。

プロヴァンスのお酒「PASTIS」

が、単独で撮った写真がありませんでした。汗
ビール、ワインと飲んだ後だったので、あまりに強烈な味に閉口して、思わず
隅の方に追いやってしまったのです。
右端にチョコットだけ移っている白い液体がそれ。お湯で割ると白く濁るんです。

PASTISの名を最初に知ったのは、ピーター・メイル著の「プロヴァンスの12ヶ月」の中でした。
イギリス人ライターであるメール氏が奥さんを伴って南仏プロヴァンス地方に転居し、
そこでの日々の暮らしを綴ったものですが、フランスの田舎の人々との温かな交流が
とても面白く、夢中になって読んだものです。

その中では、プロバンスのおじさん達が昼間からPASTISを飲んでいるようすが描かれていて
どんな味がするのかしら、ととっても興味を持っていたのです。

お味は?ん~。かなりクセがあります。
フランスにはこのアニスが入ったお菓子や食品がかなりありますが、私はちょっと苦手です・・・。
PASTISは日本でも売っていますので、お酒の好きな方は話のネタにぜひどうぞ。
あ、最初は小ビンをね。



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