シエルの奮闘記

今日は定休日。
イベントも終わり、久々にどこへも出かけない、のんびりとした一日でした。
本当は、6月に開催するイベントのDM配布に出かける予定でしたが、雨が降っていたので
｢ま、来週でいっか！｣ということで、パソコンにたまった画像の整理をして半日を潰しました。

2月に行ったフランス出張の写真を見て、思い出したことがありますので今日はその話を。
いつかはフランスへ旅行をしたい、と思っている方、必見ですよ(笑)

あまり美しくない話で恐縮ですが、フランスへ行って私が困ることベスト3
に入るのがトイレ問題。

私が行くのはたいてい2月の寒いとき。トイレも近くなりがちです。
日本だと街なかでトイレに行きたくなれば、デパートやスーパーに入ったり、
車ならガソリンスタンド、電車なら駅のトイレを使いますよね。

が、パリではデパートに入っても、おいそれとはトイレが見つからないのです！
ずっと以前、BHVという雑貨のデパートでトイレに行きたくなり、天井についているはずの
例のトイレマークを探してキョロキョロしたのですが、どこにもない！

で、トイレはどこですか？と聞くと、5階にあると言うのです。
5階の隅っこの非常扉を開けた階段横にありましたが、長蛇の列・・・
そりゃそうですよね。6階建ての大型店舗にトイレが1ヶ所だけでは。
しかも女性用の個室も7～8個しかないし。



よく泊まるホテルの地下鉄最寄駅｢オテル・ド・ヴィユ｣
赤と青の椅子が可愛いし、広告も素敵なんですが、この地下鉄と言えど例外ではありません。
改札の外はもちろん、どこにもトイレなどありません。
もちろん、職員用のはあるんでしょうけど、一般乗降客が使えるトイレはないのです。



有料の公衆トイレはあります。大きな通り沿いにこんな風に。
一人出た後、その前でしばらく待っている人がいたので、不思議に思っていたら、
一回一回、中を自動で洗浄するんだそうです。清潔だとは思うのですが。。。

｢入ったはいいが、出られなくなったらど～しよ～｣
と、中からドアをドンドン叩く自分が想像されて、小心者の私には入ることができません

パリで買物中にトイレを使いたくなったらどうするか？
幸いなことに、至る所にあるカフェに飛び込むのです。
時間がある方はお茶を飲んで使い、時間が無ければチップを払ってトイレだけ借りましょう。
カフェ側も慣れたもので、お金を払えば嫌な顔はされません。

トイレでビックリしたことがもう一つ。
フランスでは、まだ一度も暖房便座にお目にかかったことがありません！
前回泊まった4星ホテルにも無かったし、あんなにきれいなパリの空港にだってありません。
ウォッシュレットなどとんでもない、という感じです。

驚きついでにもう一つ。
パリの地下鉄、冷暖房の設備がないのです。
駅の中はもちろん、列車で冷暖房が付いているのはほとんどないようです。
冬になったら列車の座席は暖かくなっているもの、と思っていた私には驚きでした。

そういえば、エスカレーターやエレベーターも無かったわぁ。
買い付けた大荷物を持って、昇りの階段を下から見上げてはため息をついたものです。

でもね。考えてみたら、これが普通なんじゃないかな、と思えるのです。
高速のPA、コンビニ、カフェ、どこへ言っても暖房便座が当たり前になっている日本、
冷房の入っていない地下鉄に乗ると、あまりの暑さに悪態をついてしまうほど
便利さの上にあぐらをかいている日本人。

省エネだ、節電だ、と言いながら、自分の快適さだけは不可侵領域にしているような気がします。
フランスは、モードの国、芸術の都パリ、と称されるほど文化水準の高い国ですが、
フランスでの人々の暮らしはかなりシンプルです。

日本人の私にとっては不便を感じることがたくさんあるのですが、逆に
｢日本人って甘やかされすぎているのかな？｣と思ったりもします。
海外から日本を眺めると、いろいろな気づきがあります。
日本人にとって不便なことは多々あるし、少々トイレ事情は悪いですが、
それを補って余りあるほど美しくてステキな国、フランスへ是非一度お出かけ下さい。