大人のブラウス

しえる 

2009年11月11日 13:51

今夜は久しぶりに(財)テクノポリス推進機構の主催する起業家セミナーに行ってきました。
13日からの「木のおもちゃ展」に出品してくださる中川木工さんとは、このセミナーでお会いしたことがきっかけでしたので、DMをもってちょっとPRに。

このセミナー、毎回講師が変わるのですが、今夜の講師は
(有)アイ・プランニングの代表取締役 村松明美さん。(写真右)

浜松では数少ないアパレルのオーナーとして頑張っている、女性起業家の一人です。

15年前に会社を設立したのち、商工会議所内にオフィスを構え、婦人服の企画業務を主体にしてきたのですが、1年半前に自社商品を生産販売する、つまりアパレルへの業務転換を図られたそうです。

アパレル会社になるということは、生地在庫、製品在庫を持つわけでかなりのリスクを負うことになります。
それまで2~3人いた従業員も辞め、業態転換をした時点では自分一人だったそうですが、
他でやらないことをやろう!
、と考え出したミセス体型に合った独自のサイズ展開
が評判を呼び、今では4人の社員を抱えるまでになったそうです。

若い女性向けのブランドはたくさんあるのですが、50代以上を対象とした服って、ほんとに少ないのです。
あってもミョーにオバサンくさくてしかもパターンが体型になじまない。
そんな不満を持つ女性向けに村松さんが立ち上げたブランドが
「50(フィフティ)」

対象年代の方にアンケートをとり、着心地のよさを追求しながらもファンション感度の高い服、国産の技術にこだわった自然素材中心のブラウスのブランドです。
ぜひアイ・プランニングさんのHPをご覧ください。

最近では、地元の機(はた)やさんと組んで開発した「ヒノキ素材の服」が注目され、通販各社から引き合いがきているとか。
衰退産業と言われている浜松の繊維業界に少しでも貢献したい、と地元の綿織物にこだわって物作りを続ける村松さん、頑張っています。とてもいい話を聞かせていただきました。

実は、村松さんは私が以前いた会社の元同僚。
もう30年近くも前ですが、中途採用の私が入社した時、既に学卒で働いていた村松さんは、
二十歳そこそこの可愛いお嬢さんでした。
どちらかというとおとなしげな人でしたが、独立してからは会うたびに強く、たくましくなっていくようです。

結婚・出産を機に退職した村松さんとは、2年しか同じ職場にいませんでしたが、退職後も繊維関係の企画の仕事を続けてらしたので、たまに会っては「どう?元気?」などと言い合うよき友人でもあります。

30年ずっと繊維業界一筋に生きてきた村松さん。
30年近く繊維業界にいたものの、違うことにチャレンジしたい、と会社を辞め雑貨屋を開いた私。
それぞれ生き方は異なっていますが、
お客様に喜んでいただけるものを作りたい、売りたい、という思いは同じ。
これからもお互いに刺激し合いながら、自分の選んだ道を進んで行きたいと思います。

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