2013年06月08日02:57
原製糸 金子さんの麻糸≫
カテゴリー │ステーショナリー・手芸用品
昨年夏ごろ、ふとしたことから素敵な麻糸と出会いました。
麻糸というと、太くてガサッとしたものしか見たことがなかったのですが、円錐型のコーンに
巻かれたその糸は、繊細でどこか手作り感を漂わせていました。
持っていた方に買ったお店を聞いたのですが、多分いまは売ってないと思う、と言われたので、
何か手掛かりはないかとコーンの内側を覗いたところ、「原製糸」という文字が読み取れました。
ネットで調べたところ、ホームページはあったのですが、2年前に店をたたみ、今はもう生産も
していないようなことが書かれていました。
無いといわれると欲しくなるのが人情で、HPに載っていた電話番号に電話してみると、
「わたしはねぇ、もう88歳になるんですよ。2年前までは糸を作っていたんだけど、
もう歳だからやめたの。だけどね、糸はあるから来てくれれば売りますよ。」
と電話口で話してくれたのは、金子健次郎さんというおじいちゃま。
住所を聞いたら愛知県の蒲郡の近くでしたので、今年の春先にビュンっと行ってきました。

ホームページから頂いた画像なので不鮮明ですが、こちらが金子さん。
目の前が海、というロケーションにあるご自宅の、すぐ横に小さな製糸工場がありましたが、
昔はこの写真のようにお一人で糸を紡いでいらしたのでしょうね。
段ボールに麻糸は用意して下さってたのですが、残念ながら私の欲しかった細番手の麻糸は
既になく、それより少し太い麻糸をあるだけぜ~んぶ買い占めて来ました。
と言っても、コーンで5個しかありませんでしたが。

2個はラッピングに使ったら可愛いかな、と店用にしたのですが、残り3個は他の方にも
原さんの糸を使って頂きたいと思い、販売用に店頭に並べました。
高さ17~18cmはありますので、かなり使いではありそうです。1個¥1,050
糸の長さも巻き方も、微妙にバラつきがあるのですが、原さんの愛情がいっぱい詰まった
ジュート麻の糸。ハンドメイド品のラッピングなどにどうぞご利用下さい。
5個しかないことを残念がっていたら、「コーンに巻いてないのならあるよ。」
と出して下さったのがこちら。

段ボールを開けると、輪っかになった麻糸がドッサリ!
エッ!と言って呆然と糸を見つめる私に、金子さんが
「カセクリ器はあるかね?」
「カ、カセクリ器ですか。。。」
としばし考えたのですが、編物が好きだった母の遺品の中に確かそのような物があったような
気がして、「ええい、ままよ!」とこちらも在庫ぜ~んぶ大人買い。
この麻糸がまた素晴らしいのです。
シルクと見まがうほどの光沢感があり、こんなにきれいな麻糸は見たことがないほど。
カセクリ器を使って玉の状態にしないと使えませんので、これから家のどこかにしまってある
母の荷物をゴソゴソやって、カセクリ器を探さなくては・・・。
原さんの手元には、他にも美しい段染めの絹糸、上質のウール糸、100双と言って非常に
細番手で光沢のある綿糸など、素敵な糸がまだ残っていました。
どなたか糸を必要としている方がいるといいのですが。。。
こんな技術を持った方が廃業して、その技が継承されないのは寂しいことですね。
糸が大好き、という原さんの紡いだ糸、もう2度と手に入りませんので、大切に使わせて
頂こうと思います。
麻糸というと、太くてガサッとしたものしか見たことがなかったのですが、円錐型のコーンに
巻かれたその糸は、繊細でどこか手作り感を漂わせていました。
持っていた方に買ったお店を聞いたのですが、多分いまは売ってないと思う、と言われたので、
何か手掛かりはないかとコーンの内側を覗いたところ、「原製糸」という文字が読み取れました。
ネットで調べたところ、ホームページはあったのですが、2年前に店をたたみ、今はもう生産も
していないようなことが書かれていました。
無いといわれると欲しくなるのが人情で、HPに載っていた電話番号に電話してみると、
「わたしはねぇ、もう88歳になるんですよ。2年前までは糸を作っていたんだけど、
もう歳だからやめたの。だけどね、糸はあるから来てくれれば売りますよ。」
と電話口で話してくれたのは、金子健次郎さんというおじいちゃま。
住所を聞いたら愛知県の蒲郡の近くでしたので、今年の春先にビュンっと行ってきました。


ホームページから頂いた画像なので不鮮明ですが、こちらが金子さん。
目の前が海、というロケーションにあるご自宅の、すぐ横に小さな製糸工場がありましたが、
昔はこの写真のようにお一人で糸を紡いでいらしたのでしょうね。
段ボールに麻糸は用意して下さってたのですが、残念ながら私の欲しかった細番手の麻糸は
既になく、それより少し太い麻糸をあるだけぜ~んぶ買い占めて来ました。
と言っても、コーンで5個しかありませんでしたが。


2個はラッピングに使ったら可愛いかな、と店用にしたのですが、残り3個は他の方にも
原さんの糸を使って頂きたいと思い、販売用に店頭に並べました。
高さ17~18cmはありますので、かなり使いではありそうです。1個¥1,050
糸の長さも巻き方も、微妙にバラつきがあるのですが、原さんの愛情がいっぱい詰まった
ジュート麻の糸。ハンドメイド品のラッピングなどにどうぞご利用下さい。
5個しかないことを残念がっていたら、「コーンに巻いてないのならあるよ。」
と出して下さったのがこちら。

段ボールを開けると、輪っかになった麻糸がドッサリ!
エッ!と言って呆然と糸を見つめる私に、金子さんが
「カセクリ器はあるかね?」
「カ、カセクリ器ですか。。。」
としばし考えたのですが、編物が好きだった母の遺品の中に確かそのような物があったような
気がして、「ええい、ままよ!」とこちらも在庫ぜ~んぶ大人買い。
この麻糸がまた素晴らしいのです。
シルクと見まがうほどの光沢感があり、こんなにきれいな麻糸は見たことがないほど。
カセクリ器を使って玉の状態にしないと使えませんので、これから家のどこかにしまってある
母の荷物をゴソゴソやって、カセクリ器を探さなくては・・・。
原さんの手元には、他にも美しい段染めの絹糸、上質のウール糸、100双と言って非常に
細番手で光沢のある綿糸など、素敵な糸がまだ残っていました。
どなたか糸を必要としている方がいるといいのですが。。。
こんな技術を持った方が廃業して、その技が継承されないのは寂しいことですね。
糸が大好き、という原さんの紡いだ糸、もう2度と手に入りませんので、大切に使わせて
頂こうと思います。
この記事へのコメント
私の母は、編み物をする人だったので
「カセクリ機」と言っていたかどうかは?ですが
毛糸を使える状態の球状にするものがあり
子供の頃、よく手伝った思い出があります。
この麻糸、素敵ですね~
絹もウールもあるんですか?
かなり、気になるので、今度、お話聞かせて下さいね。
最近知った事なんですが
私はずっと、麻がリネンだとばかり思っていました(汗
リネンは亜麻からだったんですね~
♪亜麻色の髪の乙女♪もこの亜麻からきていたことも合わせて知りました。
「カセクリ機」と言っていたかどうかは?ですが
毛糸を使える状態の球状にするものがあり
子供の頃、よく手伝った思い出があります。
この麻糸、素敵ですね~
絹もウールもあるんですか?
かなり、気になるので、今度、お話聞かせて下さいね。
最近知った事なんですが
私はずっと、麻がリネンだとばかり思っていました(汗
リネンは亜麻からだったんですね~
♪亜麻色の髪の乙女♪もこの亜麻からきていたことも合わせて知りました。
Posted by プルーン at 2013年06月09日 05:22
☆ プルーンさま
私達の母親世代って、みんな編物をやってましたよね。
私の家には母が使った編み機までありますよ。
私には使えないんですけど。。。。あれ、ど~しよう~^^;
子供の頃、母に頼まれて、よく両腕を前に出して人間カセクリ器を
やらされたことを思い出します。(笑)
一口に麻と言っても、いろいろな種類があります。
ふつう洋服に使うのは亜麻(リネン、またはフラックスと言います)ですが
最近は大麻(ヘンプ)などもありますね。
この麻糸はジュートと聞きましたから、黄麻かな。
TESCOのバッグもジュート麻ですが、繊維が短いので衣料用には
難しいのでしょう。
でも、ラフですごくいい感じです。
私達の母親世代って、みんな編物をやってましたよね。
私の家には母が使った編み機までありますよ。
私には使えないんですけど。。。。あれ、ど~しよう~^^;
子供の頃、母に頼まれて、よく両腕を前に出して人間カセクリ器を
やらされたことを思い出します。(笑)
一口に麻と言っても、いろいろな種類があります。
ふつう洋服に使うのは亜麻(リネン、またはフラックスと言います)ですが
最近は大麻(ヘンプ)などもありますね。
この麻糸はジュートと聞きましたから、黄麻かな。
TESCOのバッグもジュート麻ですが、繊維が短いので衣料用には
難しいのでしょう。
でも、ラフですごくいい感じです。
Posted by しえる
at 2013年06月09日 17:02
