シエルの奮闘記

TGVに乗る前にまずは腹ごしらえ、ということでレバノン料理の店へ。
フランスへ来たからと言って、フランス料理は食べません。

レストランに入るのはメグさんと一緒の時だけで、あとはパンをかじりながらとか、
テイクアウトを買ってホテルで食べることがほとんど。
数少ないレストランでの食事には、日本では食べに行くことがないような店を選びます。

これはランチの1プレート料理。
手前左はヒヨコ豆のペースト、右は豆のコロッケと揚げギョーザのようなもの、
奥の左はインゲンの和え物とクスクスサラダ、その右はナスのペースト。
初めて食べましたが、クセがなくて美味しかったですよ。
1人分約1,600円。ユーロ安で嬉しい！2年前だったら2,000円です。



これ、強引に名前を聞いたら「レバノンパン」と答えてくれましたが、
クレープのように折り畳んであります。
食感はインドのナンに似ていますが、塩味が効いていてナンよりずっと美味しい



パリには7つの鉄道駅があり、北部行きは北駅、イタリア行きはベルシー駅など、
行き先や鉄道の種類によって発着駅が異なります。

南フランスへ行く私達が乗るTGVは、写真のリヨン駅から出ています。
（パリの南に絹織物で有名なリヨンという街があるので、間違いやすいのですが）



構内に改札口はなく、ホームにあるこの刻印機にチケットを差し込んで刻印すればO.Kです。
TGVは全席指定なので、私は1ヶ月前にネット予約してカードで購入しました。
(あ、正確にはフランス語のHPなので、メグさんに予約してもらいました。)

ところが、この日の夜8時から国鉄がストライキに入るという情報が入り、
私は「ふ～ん」という感じでしたが、メグさんは
｢私達は8時半にアヴィニョンの駅に着くから良いけど、明日TGVが動かなかったら
パリに戻ってこられなくなる。」
と心配でハラハラ。

フランスのストは半端ではないのです。しょっちゅうストがあるらしいので、向こうの人は
慣れっこになっているようですが、何日も交通機関がストップしてしまうとか。



TGVで約3時間半。プロヴァンス地方への入口、アヴィニョンの駅前。
な～んにもない、荒涼とした風景が広がります。
ここまでくると、植物も見たことのないような変わったものが多いですね。
ここからバスに揺られて1時間。アルルの街に向います。



アルルの駅前にはタクシーなどなく、歩くこと15分。
ホテルに荷物を置いて食事に出たのが10時近かったので、開いている店といったら
このピザハウスくらい。何だかアメリカに来たみたい。。。ケバブもある！
プロヴァンス料理を楽しみにしてきたのにちょっとガッカリです。


たいして期待していなかったのですが、このハンバーガーの美味しかったこと！
ポテトも日本で食べるのより、はるかに美味しいのです。
じゃが芋に味がある、という感じで、この乾燥した大地がいいのかもしれませんね。

プロヴァンスと言えばロゼワイン。
ハンバーガーにロゼワインで、明日の蚤の市に備えて英気を養います。