フランス買付け記17 遠すぎてなかなか辿り着けないボタン屋さん

カテゴリー │フランス出張

前回の買い付け記16から、まだ1週間しかあいてませんよね。∑d(゚∀゚d)ヤッタネ!!
あと2回くらいで完結しますので、クリスマスまでには終わりそうです(笑)

前回はフランス滞在6日目、パリのビーズ屋さんに行ったあと、巻き寿司を買って帰った
ところまででしたね。

帰国前日のホテルの室内はまさに修羅場。
同じホテルに連泊するときは、前日から『Don't Disturb』の札を掛け、誰も入れさせません。
と言うより、買った物やら新聞やらプチプチやらで、足の踏み場がなくて入れません。

スーツケースは23㎏まで、機内持込み荷物は10㎏まで、という鉄の掟を死守するために、
3つのケースを並べて中身をあっちにやったりこっちにやったり、ほとんどクロスワードパズル。

ときどき、一旦スーツケースを閉じてはハカリで重さを測り、また調整。
ベッドの上に登り、「ヨイショ!」掛け声を掛けながら、ハカリで23㎏の荷物を釣り上げて
いる姿は誰にも見せられません。

そんなことを繰り返し、何とか23㎏と22.5㎏、機内持込みは10㎏ちょっとに収まったのが
午前2時。ヤレヤレです。機内持込みは重さを測らないので、少々のことは大丈夫。
ただね。飛行機の上の棚に上げるときに苦労するだけ(笑)


フランス買付け記17 遠すぎてなかなか辿り着けないボタン屋さん

翌朝、10時にはモンパルナス駅からメトロに乗り、ボタン屋さんに向かいました。
この迷彩服は兵士?大きな銃を持った人が普通にいるので、ちょっとビビります。

この日は帰国日。22:20の便なので18時にホテルを出ればいいわ、とフロントで
タクシーの予約をしたのですが、16時しか取れない、と頑として譲らないのです。

どうやら他の人と相乗りをさせたかったようですが、ま、空港まで30€(¥4,200)と
安かったので許しましょう。一人だと、この地域からなら50€くらいかかるかも、です。

ボタン屋さんはかなり郊外にあるし、可愛い雑貨のある「HEMA」にも行きたいし、
2時間も持ち時間が少なくなったのは痛いわ、とぼやきながらも先を急ぎました。

最終日ともなると疲れもたまっているのでしょう。メトロには乗り間違えるわ、乗ったと
思ったら乗り過ごすわで、目的地の駅に着いたらもう11時。さらに苦難は続きます。


フランス買付け記17 遠すぎてなかなか辿り着けないボタン屋さん

ボタン屋のある駅から地上に出たら、いつもと風景が違う・・・。
もう3回は来ているのに、どっちへ行けばいいのかわからず、しばしボーゼン。

ここでボタン屋の住所と電話番号を書いた紙も持ってこなかったことに気が付きました。
タブレットがあるから何とかなるさ、と心覚えの高速道路を指さし、通りがかりの男性に
「この高速道路のある方に行きたいんですけど。

と聞くと、しばしタブレットを見つめて、「あっちの方向だと思うよ。」と教えてくれました。
ボタン屋は駅から徒歩20分くらいと、ちょっと遠いのでひたすら歩きました。

フランス買付け記17 遠すぎてなかなか辿り着けないボタン屋さん

ペンキを塗り直しているお兄さん。
「エ~ッ、ガラスに養生テープを貼らないの?ペンキがペタペタ付いてるよ!」

さすがフランスだわw、とアバウトな仕事ぶりに驚きながらも先を急ぎます。


フランス買付け記17 遠すぎてなかなか辿り着けないボタン屋さん

20分ほど歩いたら運河が!
足漕ぎボートが出て、岸辺の遊歩道には散歩する人やジョギングする人がいて
「アラ~ッ、いいところねぇ~。」

と感心したものの、ここで疑問符が頭を駆け巡ります。
「運河なんて通ったことあった?」


ありません!あきらかにこれは道が違います!
お兄さんが言った道は正反対の道だったことに気が付き、急いで引き返しました。

で、元の交差点の所に戻り、運河とは反対方向に歩き始めました。
10分ほど歩いたところで、「これで合ってるよね。」とタブレットより当てになる、
フランスの地図帳をみて確認しようと思ったら、

「無い!無い!地図が無い!」

確かさっき、交差点でバッグから出して見たはず。
と思って交差点に戻ったのですが、どこにも見当たりませんでした。

フランス買付け記17 遠すぎてなかなか辿り着けないボタン屋さん

昔の画像なので見にくいのですが、このB6サイズの小さな地図帳。
パリで買った、フランス語だけの現地地図。とっても便利だったんです。

パリの住所は、通りの名前に番地がついているだけなので、全ての通りの名前が
載っている地図帳があれば、どこへでも行けるのです。

今まで行ったお店や、泊まったホテルなど、いろいろ書き込んであっただけに
ショックでかなり落ち込みました。が、それも一瞬のこと。

お金やパスポートを落としたわけではないから、ま、いっか!
ときっぱり諦めてボタン屋さんに向かいました。この、あとを引かない潔さが私のいいところ(笑)


フランス買付け記17 遠すぎてなかなか辿り着けないボタン屋さん

何とか無事にたどり着くことができました。
メトロから地上に出てから、実に1時間は経っていましたが(笑)

今回、初めて店内の写真を撮らせて頂きました。
3年前に今の場所に移転したものの、この会社とは7年前からの付き合いに
なりますので、すっかり顔馴染みになりました。

店と言っても倉庫ですので、だだっ広い空間にボタンの掛かったレールが並び、
その向かい側にもフックにかかったボタンがズラリ。たくさんあり過ぎて選ぶのに悩みます。


フランス買付け記17 遠すぎてなかなか辿り着けないボタン屋さん

ボタンだけではありません。レースやコード類、リボン、糸など、あらゆる手芸用品が
揃っています。

時間があればじっくりボタン以外の物も見たいところですが、日本に無いような物で
ないとフランスで買う意味がありませんので、ここは慎重に慎重に!

買い終わったのが1時半。HEMAへ寄って可愛い雑貨を買いたかったのですが、
3時半までにホテルへ戻ろうと思うと、どう考えても無理。

第一、HEMAの住所は調べたものの、3回来たことのある場所に来るにも迷うほどの
方向音痴の私が一発で行ける訳がない、と自分に言い聞かせて泣く泣く諦めました。

HEMAは次回の楽しみにとっておこう、ということでかなり前向きな私。
鍵や地図帳をなくしたり、メトロで何回か失敗したりと、小さな反省点はあるものの、
何とか無事に7日間を過ごすことができたわ、と胸をなでおろしながら帰路に着くのでした。

が、これで終わりではありませんでした。
シャルルドゴール空港で、思わぬ失態を・・・。
続きはまた後日。




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