シエルの奮闘記

今夜は3ヶ月ぶりにテクノポリス財団主催の起業家セミナーへ。
月1回のセミナーでは、起業家のゲストを招いて体験談などを聞かせて頂くのですが、今回のゲストは、静岡市の㈱第一クリエイティブの高木美恵子さん。
中国武術用品を扱う商社の専務さんです。

高木さんは中学生の時、中国映画｢少林寺｣を見て中国語の響きに憧れ、静岡の高校卒業後、中国の大学に留学なさったという、少し変わった経歴の持ち主。
中国では、1年間の語学研修の後、北京師範大学という難関大学に進学されたのですが、言葉の習得だけでも大変なのに、中国全土から秀才の集まる大学で単位をとるというのは、本当に大変だったことでしょう。

卒業後は、当時中国への進出を予定していてヤオハンに入社し、駐在員として勤務したり、ソニー系列の会社でプレステのプロモーションに従事したりと、まさに中国と日本の架け橋として働いてらっしゃったわけです。

数年後に帰国し、日本で中国の民芸品などを扱う輸入雑貨の会社を起こしたものの、なかなか軌道には乗らなかったとか。
そんなある日、学生時代に知り合った中国武術家たちと、10数年ぶりに再会したのがきっかけで、武術関連用品を輸入販売するようになったそうです。

カタログには、剣や刀、表演服、DVDなどマニアックな商品が載っていますが､高木さんの会社を軌道に乗せたのはこの「飛躍（フェイユエ）」という靴だそうです。

通販生活でも取り上げられているそうですが、今日、実物を見せて頂いて、3,990円なのにとても軽くて柔軟性があるのに驚きました。中国武術や太極拳の他、ウォーキングにもぴったりですので、ご興味のある方はhttp://1cre.co.jpにアクセスしてみて下さい。

それにしても、久々にパワーのある女性にお目にかかりました。
武術用品という、ニッチな市場で勝負する高木さんにはオーラが感じられます。
中国に長く住み、中国語に不自由しないという強みはあるものの、外国との貿易は生活習慣の違いから思わぬハプニングがつきものです。
そういったものを持ち前の情熱で載り切ってこられた高木さん。ステキな方でした｡

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高木さんがヤオハン時代に経験した話を二つ。

その一。開店を前にして現地従業員の教育係をしていた高木さん。
お客様を迎える時には45度に身体をまげてお辞儀をする、と教えたところ、
従業員から、「なんでお客さんに頭を下げなくてはいけないんだ！」と言われたとか

その二。中国は寒いので、女性もみんなズボン下を2枚重ねた上にズボンをはいているそうです。デパートなので、化粧品売場などの従業員には制服のスカートをはかせようと、ストッキングまで支給したところ、開店当日、スカート姿を見て、卒倒したそうです。
確かにスカートははいているのですが、ストッキングの下にズボンをはいていた。。。