シエルの奮闘記

9/3（火）、買付け5日目は、アテンダントがいつものメグさんに交代です。
パリでファッション関係の仕事をしているメグさんは、東京での展示会参加のため
2週間日本に滞在し、2日前に戻って来たばかりでした。

この日は、午後15：15のＴＧＶでプロヴァンス地方に移動する予定でしたので、
それまでの半日パリ市内でボタンやビーズを買うため、朝9時にはメグさんが迎えに
来ることになっていました。


昨日、ラ・ドログリーの近くで、お気に入りパン屋さん「PAUL」を見つけたので、
朝食はポールの美味しいパンです。

カルシウム補給のために牛乳を買いたいのですが、日本のように小さな紙パックが
ないんですよね～。ヨーグルトもバラ売りはこれしかないので、毎回同じヨーグルト。
中身は3種類あって、どれもすごく美味しいのでまあ、よしとします。

フランスは乳製品がとても豊富で、チーズやヨーグルトは、横幅5mの冷蔵棚5段が
いっぱいになるくらいの種類があります。でも、牛乳は隅の方にちょこっとあるだけ。
しかも大ビンだったりするので買えません
ヨーグルトもぜ～んぶ4個パックなので、これまた旅行者には買いづらいですね。


昨夜、寝る間を惜しんで梱包したリールでの戦利品たち。
新聞紙＋プチプチで包んで、品名と価格を書く作業に何時間かかったことか！
今日はホテルを一旦引き上げるので、これらをどうにかしないといけません。


プロヴァンスへの2泊3日の旅に必要な物をスーツケース（小）に詰め、スーツケース（大）
やリールで買ったショッピングカートなど3つの荷物をホテルに預けて、いざ、出発です。


パリの街を歩いていると、スターバックスがあちこちに出来ていることに気が付きます。
この1年半ですごく増えたようです。



もう一軒、パリで増えたな～と思うのがこちら。
何の店かわかりますか？マクドナルドなんです。

いや～。パリのマックはお洒落ですな～
街並みに溶け込むかのように、シックなモスグレーの外観。
日本のマックとは大違いです。

この時期のパリの気温は日中で25度くらい。私のようにセカセカ歩いていると
暑くて汗をかきますが、日陰に入ると涼やかな風を感じるいい気候です。
湿気が無いから、暑くても不快指数は低いですね。

でも、夕方になるとぐんと気温が下がり、15度を割りますので、半袖Tシャツでは
寒くて震えてしまうほどです。この時期に行く方は羽織るものが必須ですよ。


パリではどこのカフェやレストランにもこのようにテラス席があって、ゆったりお茶を
飲んでいる姿を見かけます。

が、平日の午後なのに、マダムだけでなく働き盛りのおじ様たちが多いことに驚きます。
いったい、いつ仕事してるんだ？会社員ではなく自営業の人が多いのか？

と、そんな疑問を内に秘めながら向かったのは、昨年パリの町外れに引っ越したボタン屋
倉庫街の中にあって行くのに時間がかかりますが、卸しで買えるのでお安く提供できます。

今年2月、遠鉄百貨店さんの催事に出店した際、ボタンが大人気で、店にあるボタンの
8割くらいが売れてしまいましたので、今回はいつもの3倍と、大人買いです。

直径4cmのデカボタンや、ココナッツ素材のものなど、いつも以上に可愛いものを
仕入れることができてごキゲンです。

今回買い付けた物は全て、年内に開催予定の「フランスのいいもの展」に
出しますのでお楽しみに～。


大量のボタンを抱えて向かったのは、この日最後の立ち寄り先で、
前々回から行くようになった、マダムが店番をしているビーズ屋さん。

店は路地奥にあり、鉄格子のはまった怪しげな店ですが、オートクチュールの方も
買いに来る、知る人ぞ知るというビーズ専門店です。

店に到着したのは午後1：20。
1：30までは昼休みと書いてあるので、10分待てば開くよね、と店の前で待つことにしました。

が、1：40になってもマダムは戻ってこない。まあ、ここはフランスだからね。
よくあることよね。とメグさんと言いながら更に待つこと20分。

時計は2時を過ぎ、15：15のTGVに乗るためには14：30にはここを出なくてはいけない、
これではビーズを選ぶ時間が無くなる！と内心ハラハラしながら待っていると、
奥の家のドアが開き、「マダムは急病で、今日はお休みよ！」

メグさんと顔を見合わせてエエ～ッ！
ブルータス、お前もか！
とは言いませんでしたが、期待して来た2軒目のビーズ屋さんがお休みと知ってガクゼン。
ウェ～ン。はるばる日本から来たのにぃ～！

パリに着いた早々バッグの紐が切れたのは、やっぱり悪いことの前兆だったのね。
ビーズを楽しみにして下さっているお客様もいるのに、合わせる顔が無いわ～
と落ち込みながらも淡々と予定をこなすしかなく、プロバンスへの旅に向かうのでした。