シエルの奮闘記

舞阪町で開かれている｢創業塾｣で、先輩創業者として起業にまつわる経験談を話して欲しいと言う依頼があり、今日は｢舞阪商工会｣に行ってきました。

1時間という限られた時間の中で、開業までのプロセスやこれから起業しようという方の参考になるようなことを話すのは、なかなか難しいものです。
失敗談だけでも1時間は話せそうな気がします。

話だけでは退屈だと思い、店の記事や広告の載った新聞、雑誌を持って行ったのですが、皆さんが一番関心を持たれたのは、私が作ったビジュアルボード。

B2版で4テーマに別れ、
1．開業理由と市場調査結果・・・・・自店のポジショニングとショップロケーション
2．コンセプトマップ・・・・・・・経営理念と品揃え計画
3．ターゲット・プロファイル・・・・・世代特性～衣食住働学趣遊まで
4．ショップデザイン・・・・・・・平面図とイメージイラスト

会社を辞めて真っ先に私が作ったのはこれです。
毎日カメラを持ってあちこち車で走り回って調査し、どこに、どういう店を、どんな方のために開くのか、そしてどんなことを提供するのか、毎夜パソコンの前で頭をひねったものです。

開業前はずいぶんこのボードも活躍し、いろいろな方に見ていただいたのですが、お店がオープンしてからはどうでしょう。。。。。。。その存在さえも忘れ去られていました。

｢そうだった！私はこういうショップ理念を持っていたんだ。こういうサービスを提供したいと思っていたんだよね。店内はこんな風に統一したかったんだっけ。。。。」
参加者の前で話をしながらも、開業1年前と開業後半年経った今とのギャップに、愕然とする自分自身がそこにいました。
つい目先のことにとらわれ、｢あ、これカワイイ！｣　｢これ売れそう！｣　｢おっ、安いじゃん！｣
そんな短絡的な基準で商品を選び、さあどうぞと、お客様に提案しているのではないか。
そんな反省をする1日となりました。

開業に当たっての秘訣をお教えするつもりが、逆にお店継続の秘訣を教えていただいたような気がします。私に気づきを与えてくれた舞阪商工会の担当者さん、創業塾参加者のみなさん、ありがとうございました。
また明日から、このビジュアルボードを見直し、初心に返って頑張ります。