事実は小説より奇なり。

カテゴリー │自分のこと

10日(月)に滞りなく葬儀も終わり、ほぼひと段落致しました。

お通夜に来て下さったブログ友達やお教室の先生、お香典を
下さったブロガーさん、本当にありがとうございました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。

今週末から初七日、二七日、と四十九日までは毎週自宅で
追善法要があり、その後お香典返しのお渡しと続きますので、
9月半ばまでは落ち着きそうもないですね。

法事関係はそれで終わっても、更に私の戦いは続きます。
夫は小さいながらも会社を経営していましたので、その後始末を
しなくてはなりません。

私は関与していませんでしたので、財務状況も進行中の仕事の事も
全くわからず途方に暮れました。

従業員と言ってもパートの女性一人。幸い彼女は25年以上勤めて
いますので、税理士さんと相談して残務処理をしてくれ、事務所の
明け渡しまでの全ての段取りを組んでくれました。

私がやったのは什器備品の処理、山と積まれた段ボール箱の処理。
処理と言っても、会社の書類は10年保管、7年保管、5年保管と
法的に定められたものが多く、30年も営業しているとすごい量!

私物や頂き物を含め、未整理のままに詰めてあるので、2階の
寝室は段ボールに占拠されています。(涙)
これはいったい、いつ片付くのでしょう・・・。

でも、明日の金曜日からはお店を再開いたします。
17日(月)は2時、22日(土)は3時と法要の都合で早仕舞いしますが
それ以外の法要は定休日に設定しましたので休むことはありません。


葬儀 自宅の祭壇

夫の入院中に店を時短してまで片付けた、4畳半の和室に祭壇を
しつらえて遺骨を安置しました。
四十九日までは毎朝ご飯を、夜は大好きだったお酒をあげます。

家にいる時はできるだけここで過ごしてあげたいのですが、
お通夜の席で起こったある事件のせいで、今はまだ気持ちの整理が
付かず、本音を言うと顔も見たくない、という心境なのです。

「事実は小説より奇なり。」とよく言いますが、その時の私はまるで、
テレビドラマの主人公になったような気がしたものです。

ウソでしょ、まさか、何それ!
と喪主である私は弔問客に頭を下げながらも頭の中は真っ白・・・。

人は死ぬと、それまで自分だけの胸に収めていた秘密が表に
出てきてしまうものなのですね。
故人の名誉のために言いますと、愛人とか女性問題ではありません。

結婚前のことだし、夫は間違ったことをしている訳ではないのですが
その方が通夜でとった言動が私を苦しめ、傷付け、悲しませました。

祭壇の前に並ぶ親族は2人の息子と、私の弟夫婦のみ。
4人は何事が起きたのかと、いぶかし気に私たちを見ていました。
その間、1時間か、いや30分か。弔問客はどう思っただろう・・・。

棺に入れてほしいと渡された5~6枚の写真。
棺には夫の好きな日本酒の一合パックとつまみ、タバコだけを入れ、
私たち家族のものは何一つ入っていないのに。。。

写真に写った嬉しそうな夫の顔を見るとイヤとは言えず、
見えない所にそっと入れてあげました。

でも悔しくて、自分のピンクのハンカチにお酒をタップリ染み込ませ
スーツの左胸、心臓の上にそれを置きました。

どうして私や息子を思い出してくれる物を持ってこなかったんだろう、
と自責の念に駆られながら。。。

全てはもう終わったことです。
通夜では友人達の涙にもらい泣きしましたが、葬儀、焼骨では
涙一つ出ませんでした。

夫を失った悲しみよりも、夫に対するものなのか自分に対するもの
なのか、訳のわからない怒りに翻弄されている私の心。

ほんとは楽しかった思い出だけを抱いてこれからの人生を生きて
いきたかったのに、それもできなくなりました。
いつかこの傷が癒され日はくるのでしょうか。

早々と仕事を再開するのは、通夜のことも夫のことも考えたくない
からに他なりません。

今はまだ混乱している私ですが、大丈夫!
半年もすればきっと立ち直ります。と言うより忘れているかも。

ではでは、14日(金)から営業開始です!
どうぞお店にいらして下さいね。



同じカテゴリー(自分のこと)の記事
お知らせ
お知らせ(2024-07-29 11:49)

七夕
七夕(2023-07-08 02:09)


 
この記事へのコメント
貴ご主人のお通夜でのできごと、貴方を奈落の底に追い詰めるような出来事があったとか、頭から離れません。井上靖の作品に「通夜の客」があります。どうやら貴方のご主人は貴方の「主人の名誉のために言っておきますが女性問題ではありません。」とおっしゃっていますことから全くそういうこととは違うようです。なのに貴方をこれほどまでに精神的に追い詰める何かは、いったいなんなのでしょうか。今だ気になって、、、。ご結婚前のこととはいえ、貴方をそんなにまで心痛ませる事って、いったいなんなのだろうと、、、。でも貴方は「常に前向き」な方でヴァイタリティーにあふれた方ですね。私は見習いたいと思うのですがとてもスタミナがありません。貴方はいい意味でとてもアグッレシブな方と想像します。ご自分でもおっしゃっておられますように、めげずに前を向いて進んで行かれる方、なんとしても見習いたい!!
Posted by 匿名ですみませんf at 2017年09月11日 23:14
☆ 匿名さま

詳しいことが書けなくてごめんなさい。
「気になって気になって・・・。」と、店まで聞きにきた方も何人か(笑)
中には、「女装趣味があったとか?」と言う方もいて、これには私も大笑い。

この話をするには結婚のなれそめから話さないといけないので
店に来た方には、「実はね。。。」と延々20分かけてお話ししています。
あれから2ヶ月が経った今では、夫も私に言えなかったことを
気に病んでいただろうな~と、相手を思いやる余裕も生まれてきました。
こうして少しづついやなことも忘れていくことでしょう。
皆さんの励ましが私に生きる力を与えてくれます。
これからも頑張って生きていきます。前を向いて!
Posted by しえる しえる  at 2017年09月13日 18:24
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
事実は小説より奇なり。
    コメント(2)